エッセンシャル思考を仕事に適用して失敗した。今の使い方はこう変わった
この記事の結論
エッセンシャル思考を読んで「断ること」を実践したら、職場でまずいことになった。失敗から学んだ本当の使い方と、今の俺なりの適用方法を正直に書く。
エッセンシャル思考を読んで、素直に実践しようとして失敗した。
「本質的なこと以外は断れ」という考え方は正しいと思う。ただ、やり方と文脈を間違えると職場で「使えないやつ」になる。その失敗談と、今の俺の使い方を書く。
エッセンシャル思考で「断ること」を実践した
読んだのは管理職になって1年目の頃。当時は仕事が増える一方で、どれも中途半端になっていた。
本を読んで「これだ」と思った。本質的でない仕事は断り、優先度の高いものだけに集中する。
さっそく実践した。チームから「この会議、参加してもらえますか」と言われたときに「優先度の低い会議なので欠席します」と返した。情報共有依頼には「必要な情報だけ送ってください」と返した。
1ヶ月もしないうちに、チームの雰囲気がおかしくなった。
失敗した理由
本に書いてあることは正しい。でも俺が間違えたのは適用する文脈だった。
エッセンシャル思考が想定しているのは「自分でコントロールできる仕事環境」だ。フリーランスや、裁量が大きいポジション向けの話が多い。
俺がいた文脈は違った。チームで動く管理職で、「断ること」は「協力しないこと」と同義に見られた。本の言葉をそのまま使って、関係性を壊していた。
「何が本質か」の定義が、自分と周囲でズレていた。それに気づくまで少し時間がかかった。
立て直してわかった、本当の使い方
失敗してから本を読み直した。書いてあることは変わらないのに、見え方が変わった。
エッセンシャル思考は「内側の判断基準」であって、「外向きの行動指針」じゃない。
今の俺の使い方はこうだ。
まず、頼まれた仕事は一旦受け取る。その上で「これは何のためにやるのか」「成果につながるか」を自分の中で問う。本質的でないと判断したときは、「断る」ではなく「仕組みで減らす」か「誰かに任せる」方向で動く。
明示的に「断る」という言葉を使う場面は、本当に限られる。
やめたこと: 本の言葉をそのまま職場で使うこと
続けていること: 「これは本質的か?」を自分に問い続けること
思考法の本は「翻訳」が必要
エッセンシャル思考に限らず、ビジネス書の思考法系は「そのまま使うもの」じゃない。
著者の文脈と自分の職場・立場の文脈は違う。いいと思った概念を自分の環境に翻訳する作業が必要で、その翻訳をサボると俺みたいに失敗する。
失敗してよかったとは思わないが、「翻訳が必要」という気づきは今も仕事で使っている。